綴織と刺繡による仏の像

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2018toku/ito/ito_index.html

「綴織當麻曼荼羅」の修理完成を記念した綴織と刺繡による仏の像を集めた展覧会が、7月14日から奈良国立博物館で始まったので、その月の連休は奈良に行きました。
「綴織當麻曼荼羅」ももちろんですが、僕の好きな「天寿国繡帳」と「刺繡釈迦如来説法図」を合わせ、国宝3点が一度に見られるとあって、楽しみにしていました。
「天寿国繡帳」は聖徳太子亡き後、橘大郎女が太子を偲んで発願し、推古天皇の勅願により、1年がかりで作られたという想いの籠った作品です。鎌倉時代に作られた模本と混ぜた形になっていますが、色も鮮やかに若々しく残っているのが飛鳥時代のものです。そうした想いが千数百年経ってもまだ作品から溢れ出ているのは凄い事だなあと感じ入ってしまいました。これが会場に入ったら、まず登場して来ます。京都の国宝展の時より見やすい展示でした。